【ネタバレ注意】ザ・プレデター 感想・レビュー

「ザ・プレデター」を見て来たので感想とレビューを。

作品のネタバレが含まれますので注意して下さい。

あらすじ

元特殊部隊の隊員で現在は傭兵のクイン・マッケナがメキシコのジャングルに墜落した宇宙船を目撃した。その船に乗っていた地球外生命体のマスクと装置を回収したクインは、それを別れた妻と幼い息子ローリーの自宅に送り、自らもアメリカへ帰国する。

クインが遭遇したエイリアンの正体は、銀河を駆けめぐって狩猟を繰り返している知的で獰猛な戦闘種族プレデターだった。プレデターが過去に何度も獲物を求めて地球にやってきた事実を隠蔽しようとする政府の極秘機関は、メキシコで捕獲したプレデターをラボに収容し、進化生物学者のブラケット博士に助言を求めるとともに、口封じのためにクインを拘束する。しかしその頃、天才的な頭脳を持つローリーがクインから届いた荷物を開封し、プレデターの言語を解読して装置を起動させてしまい、想定外の非常事態が勃発する。

装置からのシグナルを受信したプレデターは、ラボを脱走してローリーのもとへ向かう。一方、愛するローリーの身に危険が迫っていることを知ったクインはプレデターの暴走を阻止しようと試みる。彼は、軍刑務所のバスの中で出会った、PTSD(心的外傷後ストレス障害)に苦しみ、社会に適応できない退役軍人のならず者集団「ルーニーズ」と手を組む。

はたしてクインとルーニーズは、他の種のDNAを取り込んで驚異的なアップグレードを遂げたプレデターに、いかにして立ち向かうのか。かくして人類の命運を握る存在となったクインらの行く手には、政府機関も把握していない強大な新種の敵「究極の(=アルティメット)プレデター」が出現するのだった・・・。

登場人物紹介

クイン・マッケナ:元特殊部隊隊員のスナイパー。スナイパーという割には作中で狙撃する様子はほぼ無い。今作のシュワちゃん枠。

ケイシー・ブラケット:ただの学者の割りにやたら戦闘力が高い。元軍人とかの設定を付けた方がよかったと思う。

ローリー・マッケナ:クインの息子。自閉症を患っているがプレデターの装置を一人で解析できる天才。アルティメットプレデターに優秀な人間として目を付けられる。

ルーニーズ:PTSDと診断されて施設に送られる所だった退役軍人5人。戦争映画に必ず出てくるアウトロー集団のテンプレみたいな奴ら。一応それなりに個性付けされているがモブ以上メイン未満といった感じ。こういうキャラクター達にしては割と長生きだが最後には在庫一掃セールのようにバタバタ死んでいく

トレーガー:政府のプレデター研究機関の責任者。プレデターを目撃したクイン達を消しにかかる。長年プレデターの研究をしていただけあって彼らの行動パターンには詳しい。

プレデター:人間の遺伝子を組み込まれたプレデター。母星(母艦?)のプレデター達の元からある「積み荷」を持って脱走した。彼が地球に不時着する所から物語は始まる。

アルティメットプレデター:脱走したプレデターを追ってきた処刑人。銀河系のあらゆる優れた遺伝子を掛け合わされて生み出された最強のプレデター。体長3m30cmと並のプレデターより更に巨大で外骨格を備えており、スーツ無しで銃弾を弾く頑強な体を持つ。

プレデター犬:アルティメットの猟犬で2匹連れている。表皮が硬く銃弾を余裕で弾く。こいつもプレデターの遺伝子から作られているのかドレッドヘアー。見た目は完全にモンスターだが中身は普通の犬レベルで特別獰猛というわけではない。本作の癒し枠








感想

2018年版プレデター

世界設定的には1、2と地続きで87年と97年にプレデターが地球に襲来してアメリカ政府はそれ以来長年プレデターを研究してきたことになっている。それだけあってプレデターの行動理念や装備についてはある程度解明されていて言語の翻訳機まで開発されている。しかし装備の複製や使い方の完璧な解析までには至っていない。

映像的には「2018年の技術で作ったプレデター」だけあって正統進化といった感じ。プレデター自体はCG技術でド派手になったというよりかはより「リアルさ」に寄せている。特撮物っぽい感じ。ド派手なCG技術はプレデターの宇宙船が飛び回る方に当てられており、ワープやバリア機能等のハイテクっぷりを遺憾なく発揮している。プレデターの装備も今までの狩猟民族っぽい見た目より未来的な意匠が強くなった。

今回は「仕事」で来たプレデター

今回の特徴はプレデターの目的が「狩猟」ではないこと。脱走者であるプレデターとそれを追う処刑人アルティメットという図式なので過去作のような「狩り」はほとんど見られない。逆さ吊りや脊髄ぶっこ抜きも控えめ。

プレデターは狩猟として人間を狩り、獲物である人間がそれに対抗するという構図はプレデターの人気の根幹を成す設定だと思うのでここを排除してしまうのは若干どうかと思う。作中一貫して敵プレデターには明確な目的がありその邪魔をする人間を排除するという流れな為、過去作にあった「狩られる恐怖」がいまいち感じられなかった。

人間対人間

プレデターの秘密を知ってしまった主人公達を秘密機関が消しにかかるという王道といえば王道の展開なのだが如何せん「人間対人間」に使う尺が長すぎる。例えば主人公達が特殊部隊に拘束されて消されそうになるシーンなんかはそこでプレデターが襲い掛かってきて特殊部隊が殺されている間に主人公が逃げ延びるという流れになるのが理想だと思うのだが、主人公たちは普通に隙をついて相手を全滅させて脱出する。観客は「プレデター」を見に来てるんだからもうちょっとプレデターの動く所を増やして欲しかったと思う。

しかし、後述する続編を匂わす終わり方から見るに今回は「設定の掘り下げや話を優先にしたらプレデターの出番が少なくなった」ようにも思えるのでもし次作があれば今度こそプレデターが大暴れするアクションが見られるかもしれない。

プレデター対プレデター

PVでこの対決を楽しみにしていた人も結構いると思うがこれに関してははっきり言って期待外れ。脱走者プレデターはアルティメットが瞬殺。本当にあっという間すぎてポカーンとなった。当然アルティメットというくらいだから普通のプレデターでは敵わないというのは当たり前だが見る前は人類と共闘とか三つ巴の戦いの展開になるのを期待してただけに残念。まぁアルティメットの強さを際立たせる演出と言えばそうなんだろうけど。

プレデター対決があっさり終わってしまったことも人間同士の戦いが多すぎると思う原因かもしれない。

アルティメットプレデター

数多の生物の遺伝子を良いとこどりした最強プレデター。巨大な体躯に外骨格を持ちガントレットや武器を付けているだけでマスクもアーマーも着ていない。アルティメットというだけあって人間より遥かに強いノーマルのプレデターですら手も足も出ない。

とはいえ当然ながら最終的には人間に敗北することになるのだが結果的に10人程度の人間相手に殺されることになるので話の都合上仕方ないとはいえ「アルティメット」の名前に疑問が残る戦績となった。

一応擁護するのなら1や2のプレデターが人間との実質1対1で敗れていることを考えるといくら強化しても個体の強さの限界はその程度と考えられるのかもしれない。逆に人間がそれだけ戦闘能力に優れた生物だとも考えられる。








設定の掘り下げ

今回はプレデターに関する設定の掘り下げが非常に多かった。今までは高度な科学技術と原始的な狩猟文化を持つということしかわかっていなかったプレデターだが今作ではプレデター達の「文明」としての目的が明らかになった。プレデター達は銀河系の様々な星で生態系の頂点に立つ生物の優秀な遺伝子を集め、それを自分たちに組み込むことで進化しようとしている。また地球を自分たちの住処にしようとしている可能性も示唆された。こうなるとプレデターではなく侵略者(インベーダー)なってしまうんじゃなかろうか。

ちなみにプレデターお馴染みの脊髄ぶっこ抜きもトロフィーにするだけでなくDNA(髄液)を手に入れる為の行動だったという設定ができた。めちゃくちゃ後付けくさいがよくできていると思う。

次回作を匂わす終わり方

ラストでは脱走者プレデターが奪ってきた「積み荷」の正体が明らかになってエンディングになるのだがこれがどう見ても次回作を作る気まんまんの終わり方である。まぁ続編を匂わす終わり方をしておいて結局作られないなんて話はよくあることなので何とも言えないが興行収入が良ければ間違いなく作られるだろう。

正直積み荷の正体についてはありがちといえばありがちなのだが個人的には最高にワクワクして次回作を是非見たいという気持ちになったので企画倒れだけはしないように祈りたい。あとできるだけ早く作って欲しい。

積み荷の正体について(反転表示)

※まだ見ていない人は見ない方がいいです。是非初見の驚きを味わってください。

「プレデター・キラー」

人間に装着可能なプレデターアーマー。ガントレットを装着するとナノマシン的な感じで全身に展開される。やたらでかい肩キャノンがついていたりでパッと見ノーマルプレデターの装備より強力そう。プレデター・キラーなんて名前がついているくらいだし実際そうだと思う。何故プレデターの技術で対プレデター兵器なんて物が作られたのかは不明。その辺は次回作で明かされるか。

総評

決してつまらなくはないがAVP2から数えても10年ぶりの新作としてはイマイチ。もっと暴れ回るプレデターが見たかった。前述した通り単純なアクションよりもプレデターの設定面を重視した作品なのでこの作品を「第一部」として見れば楽しめるとは思う。とはいえそれは続編があればの話なので作られないのであればプレデターシリーズではワーストワンになり得る。

何度も言っているが自分はプレデターシリーズには「ハイテク装備に身を包んだエイリアンが人間と戦う」という非常にシンプルな内容を期待しているので設定やストーリーを練るよりももっとプレデターを暴れさせることに集中して欲しい。

最後に「この作品は見るべきなのか?」という点についてだが特別プレデターシリーズのファンというわけではないならあまりオススメする作品ではない。もし続編が発表されたら続編を見る前にBDや動画配信サイトで見れば十分だと思う。

以上、ザ・プレデター 感想・レビューでした。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする