【評価・感想】エガオノダイカ まとめ感想 笑顔の代価とは何だったのか

アニメ総評・作品紹介

アニメ、エガオノダイカが無事(?)最終回を迎えたのでまとめの感想を書きたいと思います。

作品のネタバレが含まれますのでご注意ください。

その前にまず一言、どうしてこうなった

2話がピーク

貴重なオリジナルロボットアニメとして個人的に視聴前から期待してた今作。

 

1話時点ではロボットアニメとしては随分とほのぼのとした雰囲気からスタート。際立ったところはないもののそれなりに面白そうに思えたが・・・。

 

2話で準主人公枠と思われたヨシュアが死亡。この衝撃展開にこれから先を色々な意味で期待を膨らませてくれたが残念ながらここがこの作品のピークだった・・・。

二つの陣営の温度差

この作品は戦争状態のソレイユ王国とグランティード帝国の二つの国の視点から物語を見ていくのが特徴である。

そして更に王国側は王女のユウキ、帝国側は一兵卒のステラをそれぞれ主人公にすることで差別化されているのだがこれが何とも裏目に出てしまったように感じる。

基本的に作中では終始帝国側が優勢で王国は防戦一方で侵略されていく。

つまりユウキ視点では「敵国の侵略を許す無能な上層部」、ステラ視点では「作戦を次々と成功させて帝国に貢献する部隊」を見せられることになる。

特に後半のソレイユ側はひたすら内輪揉めを続けるばかりで不甲斐なさしか見えず「このまま帝国に支配された方が丸く収まるんじゃないか?」という感想しか持てなかった。

もちろんそれも戦争を描くということではある意味リアルかもしれないがあまりにも「ソレイユ=無能」のイメージが強くなりすぎてソレイユ側の登場人物に対して感情移入しにくくなってしまったと思う。

ダブル主人公の意味

先述した通りこの作品はユウキとステラのダブル主人公作品。

放送前のキャラ情報を見ている時は「敵国の王女とただの一兵卒であるユウキとステラが一体どのようにして関わっていくんだろう」と期待していたが実際はほとんど関わらずに終わるという斜め上の展開にある意味度肝を抜かれた。

二人が実際に出会うのは作品終了のおよそ10分前であり、それまでに二人の直接的な関わりは一切無い。ステラがユウキの側近のレイラの娘であるという設定も特に大きく使われることはなかった。

せめて本人たちが知ることはなくても「ヨシュアを殺したのはステラだった」とか「ユウキの作戦でステラの仲間が死んだ」とか見えない因縁を作ってもよかったのではないだろうか・・・。

OPやキービジュアルで前面に押し出されていたひまわりの花も大した意味はなかった。

全てをブン投げたラスト

序盤から中盤にかけてはソレイユ側の体たらくが多少気になるもののそれなりに楽しめたが中盤以降から話の進まなさというか畳む気のなさが段々気になっていき10話くらいで「これ本当に12話で終わるの?」と心配になってくる。

そしてラスト二話で「世界中のクラルスを止める」というユウキ様のちゃぶ台返しが見事に決まり最後の最後には「なんやかんやで全部まるっとうまく収まりました」というエンディングで幕を閉じる。

別にアニメなんだからご都合主義でハッピーエンドになるのは構わないがその過程を描かない作品に何の意味があるんだろうか。この疑問や問題点を全てブン投げたラストによって視聴後は「今までの12話分は何だったんだ・・・」という虚無感を感じた。


結局「笑顔の代価」とは何だったのか

作品のタイトルで最終話のサブタイトルにもなっているエガオノダイカ(笑顔の代価)だがこれは結局何だっただろうか。

視聴前は「ユウキの笑顔は実は国民達の犠牲の上に成り立っていた」とか「ステラは自分の笑顔を犠牲にして戦っていた」とかそういう意味のタイトルなのかと思っていたが全然そんなことはなく・・・。

察するにラストで世界が平和になるまでに戦争で死んだヨシュアや隊長とはじめとした犠牲者達が「笑顔の代価」だったというような事が言いたいのかもしれないがハッキリ言って全くピンとこない。

「代価」というような言葉を使うくらいなら最後には戦争を止める為にユウキやステラが犠牲になるくらいのインパクトがないとタイトルを回収できなかったと思う。

作画崩壊?

1話の時点から既に若干の怪しさを見せていた作画だがやはり予感は的中。

が、重要なアップ絵等では比較的崩壊も少なく見るのが苦痛と言う程ではない。

個人的にはこのアニメが作画崩壊ギリギリのラインを攻めていたと思う。

感想

先述した通り「2話がピーク」感があったもののそれ以降もそれなりに楽しめて畳み方さえなければ「普通に面白い」くらいのレベルには達していたと思いますが最後の最後で積み上げてきたものを全てぶち壊す形になって見てたこちらとしても非常に残念です・・・。

巷では「2クールあれば・・・」という意見もあるようですが自分としては12話までを8、9話に圧縮して残り3話くらいでクラルスが止まった後の世界を描けば十分終わらせることはできたんじゃないかと思います。

というか原作有りのアニメならまだしも何故最初から尺も決まっててそれに合わせて作っているはずのオリジナルアニメでこんな夏休みの宿題みたいな最後の1、2話で慌てて終わらせるようなエンドになるんでしょうか・・・。

最後に一言

またオリジナルロボアニメの歴史に一つのクソアニメが刻まれてしまった

以上、エガオノダイカ 総評・感想でした。

 
暇をつぶすのに忙しい

コメント

  1. はじめまして。いつも楽しく拝見してます。
    個人的には、笑顔の代価=戦争終了の代価=クラルス放棄による文明の退化(生活水準の低下)かな、と。なんか上手いこと韻を踏みました(笑)

    • あぁなるほど、クラルスを止めること自体が笑顔の代価ってことですね。
      確かにそれはあるかもしれませんね、思い付きませんでした。